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古酒は沖縄の宝

尚順男爵が語る古酒の香り

銘柄や貯蔵する環境によって異なる味と香り。酒器に注ぎ空気と触れ合うことでゆっくりと甘い香りが開いていく様子を楽しんで。

戦前の沖縄の著名な文化人、尚順男爵。彼が残した遺稿集には泡盛古酒についてのエッセイが数多くありますが、その中で、泡盛古酒の香りについてとてもユニークな表現が記されています。

「元来古酒には色々の良い香りが出るものだが、その標準の香気と言っては先ず三種しかない」
その三種とは次のようなものです。

白梅香かざ
薩摩藩経由で琉球に入ってきたびん付け油の匂い

トーフナビーかざ
熟れたホウズキの匂い

ウーヒージャーかざ
雄山羊の匂い

かざ(地域によっては、かじゃ、かば)とは沖縄の方言で匂いのことです。

白梅香の香りは、古酒香の中でももっともいいとされるもので、分かりやすくいえばバニラの香りに近いものでしょう。
その次ぎにくるのがトーフナビーですが、これは甘い芳香ややや控えめですが、フルーティーでかつ柑橘系を思わせるような香りのことだと思われます。
その次のウーヒージャーは、ややワイルドな香りを連想させます。香水の中にもジャコウ系など男性的かつ官能的な香りを思わせるものがありますが、それと同じような系列の香りではないでしょうか。尚順男爵は、熟成がまだまだ進んでいく若い古酒に、この香りが多いというふうに語っています。
遺稿集の中にも、古酒仲間との会話で、
「あなたのはまだ白梅香が出ていませんね」とか、
「あなたのはまだウーヒージャーかざですね」など、
それぞれの味を評価し合う光景が書かれています。

さて、現在の泡盛古酒は、どのような香りでしょうか。今から数十年前と比べ、例える香りも幅広くなっています。バニラの香り、メイプルシロップの香り、チョコレートの香りなどなど、皆さん自身の味わい方で、古酒の香りを確かめてみてください。

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